ワンレンボブって最近よく聞くけど、どんなスタイルか貴方は説明できますか?
本記事ではワンレンボブの定義などを分かりやすく説明していきます。ワンレンボブの定義が明確になることで、お客様の提案の幅や、あなた自身のカットの自信につながります!
ワンレングスとは切り口が四角(スクエア)になる位置が0度で表面に一切段の入っていないスタイルです。きれいに切れるワンレングスの切り方はこちらで学べます➤ワンレングスをきれいに切るための3つのポイント
①SF(サイドフロント)
サイドのフロント側の髪の毛。
②SB(サイドバック)
サイドのバック側の髪の毛。EPの髪の毛。
③BC(バックセンター)
バックのセンターの髪の毛。
ワンレングスは上記3つのポイントを、同じ高さでカットし、一直線で繋ぐと完成します。
ボブとは肩より上で切り揃えられたスタイルで段の幅が狭い(少ない)丸みのあるスタイルです。
つまりワンレンボブとは上記二つを合わせた造語になります。
ワンレングス×ボブには2種類あります。
・ワンレングスのスタイルでセットによってボブになる
・ワンレングスのスタイルからカットによってボブにする
上の画像は、ストレートにセットしたワンレングスです。下記の画像は、内巻きにセットしたワンレングスです。
横から見た画像(下記画像)を見比べると、内巻きにセットすることで、毛先の位置が上がり段差ができています。そのことで、ボリュームの位置も(丸みの位置)も上にあがり、ボブの見た目になっています。
カットによるワンレンボブは、セットによるワンレンボブの様に、アウトラインから表面の髪の毛が約2センチほど上の長さになるように段を入れることで完成します。
下記は、これまでの画像のワンレングスにアウトラインから約2㎝上から段が入るようにカットしたスタイル画像です。
これまでの、ワンレングス、セットによるワンレンボブ、カットによるワンレンボブを比べてみましょう。(下記画像)
ボブになると、角張った印象のスタイルから、丸みがある柔らかい印象のスタイルに変化していっていますね。
ワンレンボブの丸みをカットで出す場合は、アウトラインの厚みを残しつつ段を入れます。段差の幅は1.5㎝から2㎝が適しています。
それ以上に段を入れると、自然な重みのあるワンレンボブの丸みがなくなり、レイヤーよりの軽いスタイルになってしまいます。
アウトラインをワンレングスでカットします。その後に。*RP(ルーツポイント)をアウトラインから2㎝上の長さで設定し、RPを起点に段を入れて終了です。
切り方の詳細は動画又はというコンテンツ「➤RPC理論の全て」を参考して下さい。3ステップで簡単にあらゆるスタイルを自在に作り出すことが可能なカット理論です。
*RP・・・ルーツポイント。毛流れの分岐点のこと。頭頂部から指2〜3本分後ろにあることが多い。日本カットアカデミーが考案したポイント。
STEP1「アウトラインをカット」
STEP2「段を入れる」
STEP3「コーナーチェック」今回はなし。
ワンレンボブは2種類あります。セットによるワンレンボブと、カットによるワンレンボブです。
セットを普段される方は、セットによるワンレンボブを提案すると良いでしょう。
しかし、普段セットはあまりしない、セットに時間をかけたくないという要望のお客様には、カットによるワンレンボブが良いでしょう。
カットによるワンレンボブは、セットしなくても自然な丸みがつき、ワンレンボブになるので手入れが楽です。
是非、活用してください。
記事著者:日本カットアカデミー 高山崇 黒川興嗣