次に当てはまる方は是非マスターしてください。
・カットのスピードを上げたい方
・高齢者のカットにたずさわる方
・ショートスタイルに自信をつけたい方
理由は、訪問美容のニーズや低料金のお店が多い現状ある中で、訪問美容や低料金のお店では時間に関して、速く切ることが求められるからです。
この記事で紹介する切り方は、速く切りながら質の高いものが提供できるので、お客様が喜んでくださる技術を提供することが可能になります。
なぜ、速く切りながら質の高いものが提供できるかというと、その理由は次の3つです。
目次
同じ切り方・手順でスタイルをカットするので、複雑さがなく、簡単にスタイルが作れます。
クォリティーを保ちながら、なるべく少ない工程でスタイルが作れるように構成しています。工程が少ないため、速く切ることが可能になります。
角度と仕上がりを学びます。そのことで、何度で切ると、どんな仕上がりになるのかがわかるので、自信をもって提案したりカットすることが可能です。
3つのフォルムでデザインを自由に決める!速切りショートボブ
速切りショートレイヤーを似合わせる3つの角度
耳だしベリーショートの指で決める3つの似合せ
2つの切り方でわかる!頭頂部の薄いメンズの切り方
バリカンを簡単に使う!ベリーショートの作り方
色々なパターンの組み合わせの紹介
このコンテンツは、ショートスタイルを中心にスタイルの長さごとに次の6つのカテゴリーわけています。
この記事では、コンテンツ①をご紹介します。コンテンツ①から順番に動画と解説を見ながらスタイルを作っていくことで、身につくように構成されています。
繰り返しカットしているうちに自然と身についていきます。
このコンテンツから早切りをマスターして、次のレベルで自信をもって入客し、活躍の場が広がることを願ってます。
カットする際に次の4つを意識して行ってください。そうすることで速く切ることが可能になります。
スライスを太くすることで、作業工程が少なくなります。そのため速くカットができます。
バックを指間切りでスライスをとってカットするより、すくい刈りの方がスライスをとる必要がなくなるので、速くカットすることができます。
基本は、シェイプは1回のみにします。ワンシェイプしたら必ずカットするようにします。
タイムを計ることで、速く切ることを意識することができます。
まず、サイドからカットしていきます。バックからカットすると、正面から見たスタイルのイメージがしにくいからです。
サイドからカットすることで、正面から見たイメージ通りにカットすることができます。
サイドはライン・角度・長さの3つのポイントを決めてカットします。この3つを決めることで、デザインが作られるからです。
ライン
カットラインは次の2つから選択しましょう。多くの場合、この2つのアウトラインでスタイルが作られているからです。
①前下がり
②床平行
基本は、①の前下がりで作ると良いです。なぜなら、前下がりにカットすると耳後ろの長さが短くなります。そのことで、耳後ろがタイトになります。
タイトになることで、後頭部が出て見えて、頭が立体的に見えるからです。
角度
前下がりの角度は67.5度を目安にカットしてください。理由は自然な角度の前下がりになるからです。
長さ
長さは、耳にかぶさる髪の毛を見ます。次の3つの中から選択してください。ショートの長さの範囲内で多く使われる長さだからです。
①耳が出る長さ
②耳半分の長さ
③耳が隠れる長さ
ショートボブは③を基本として設定してください。自然なバランスとしては③が良いからです。①や②だと短いので個性的になります。
角度とは、パネルに対して上下の動きを角度と言います。
サイドの角度は次の3つの角度から選択してください。角度が異なることで、フォルム(ボリューム感)を変えることができるからです。
フォルムが自分で変えられるという事は、お客s間の要望に合わせてデザインができるようになるメリットがあります。
45度
45度のように角度が低いほど、サイドにボリュームが出ます。表面の髪が長くなり、重なり合う髪の厚みが出るからです。
90度
90度の様に角度が高いほど、サイドがスッキリします。表面の髪が短くなり、重なり合う髪の厚みがないからです。
67.5度
67.5度はちょうど程よいフォルムになります。45度と90度の間の角度だからです。厚みがありすぎず、またスッキリしすぎていないちょうど間のフォルムになります。
ショートボブは45度でカットしましょう。ボブスタイルは重めのスタイルなので、厚みのある45度とバランスが取れるからです。
カットする際に注意点が2つありますので、注意点を意識してカットして下さい。
注意点① 床に対して垂直な壁があるとして角度を見る。
角度は、床に対して垂直な壁があるとして、真横が90度、真下が0度という尺度表で見ます。
頭の丸みに合わせてだと、左右の頭の形が異なるので、左右のバランスが合わないからです。
注意点② 表面の髪の角度を見る。
これから切りたいパネルの表面の角度が、45度になるように引き出してカットします。
フェイスラインのセンターともみ上げの、2分の1の高さまで、2スライスでカットしてください。
方向とは、パネルに対して左右の動きを方向と言います。
サイドの方向は、1線目の中心直角方向でカットします。2線目を1線目と異なる方向でカットすると、1線目とラインが合わないからです。
それでは、ここまでを実際に動画で確認しましょう。そしてカットしてみてください。
サイドが左右切り終わりましたら、次はバックをカットします。バックは次の3ステップでカットします。
STEP①バックのTMP下にガイドを作る。
STEP②バックのアウトラインのガイドを作る。
STEP③すくい刈りでTMP下ガイドとアウトラインガイドをつなぐ。
TMPとは、テンプルと言います。ハチ付近の場所のことを指します。覚えておきましょう。
それでは、各ステップを具体的に見ていきましょう。
手順①ブロッキングをとる
バックのTMP下のブロッキングは、表の3つ(床平行・後ろ下がり・前下がり)の中から1つ選択してください。
バックのラインによって、ボリュームの位置をコントロールすることができるからです。今回の動画では67.5度後ろ下がりでとります。
決まりはないので、ボリュームの位置のバランスを見ながら自由に選択してください。
手順②TMP下のガイドラインをカットする
ブロッキング下にガイドラインを作ります。サイドの端の髪の毛と同じ長さになるように約2センチ幅で作ります。
ガイドラインのカットの順番
バックサイド、バックセンターと2等分してカットします。
1.左右のバックサイドをカット
サイドの切り終わっている端の髪を5ミリほどバックサイドに含ませます。
方向はバックサイドの中心直角方向、角度はサイドと同じ角度(45度)でスクエアにカットします。逆サイドも同様にカットします。
2.左右のバックセンターをカット
バックサイドの切り終わっている端の髪を5ミリほどバックセンターに含ませます。
バックセンターの中心直角方向で、角度はサイドと同じ角度(45度)でスクエアにカットします。逆サイドも同様にカットします。
3.コーナーチェックをする
各パネルの境目にパネルとパネルを合わせてみると角ができる場合があります。
頭の丸みに反して尖った角があれば、角の先を3㎜から1㎝カットして、丸みに沿うようにカットしましょう。
角がない場合はそのままで良いです。
ネープの長さは生え際から約1.5㎝~0㎜の長さで設定します。ショートボブのバランスが良いからです。要望に応じて2センチ以上でも問題ありません。
手順①バックの長さを床平行にカットする
今回はネープの生え際から約1.5㎝の長さになるようにカットします。
手順②みつ襟とサイドの切り終わっているアウトラインの端の髪の毛とつなぐ。
図の赤いラインの様に、ネープの生え際の端の部分(みつ襟)の髪とEPの髪(サイドの切り終わっている耳後ろにある髪)を直線でつなぎます。
STEP②で作ったアウトラインガイドとTMP下ガイドラインを、すくい刈りでつなぎます。
この時に、アウトラインもガイドラインも切り込まないように確認しながらカットしてください。
チェックの仕方
切り終わったら、チェックをしてください。
チェックは、縦スライスで髪を引き出した時に、TMP下ガイドとアウトラインのつなぎのラインが直線で繋がっていれば良いです。
アウトラインが長め(1~1.5㎝)の場合、つなぎのラインがガタついているのは問題ありません。
長さがあるため、ガタついている方が、チョップカットでカットしているのと同様に、ラインが整っていない方が、自然な仕上がりに見えるからです。
短い場合(1㎝未満)は、きれいに直線でつなぎましょう。ガタついていると見栄えが悪いからです。
正しくカットできていれば、これでバックが完成です。
それでは、ここまでを実際に動画で確認してください。そしてカットしてみてください。
トップはTMP下ガイドラインをガイドに、45度でRP(後ろの正中線上の表面の髪の毛)毛流れに合わせてカットします。スライスは横スライスです。
TMP上のトップのセクションは、角度が上がりやすいのです。上がらないように、TMP下ガイドラインの45度と同じ角度に引き出して、カットするようにしましょう。
チェックの仕方
トップのチェックの仕方は、まず、RPより前の正中線(幅約2㎝)を真上に引き出します。角度はオンザベース(頭皮に対して90度)です。角の約1㎝をカットしてください。
左右の長さが異なる場合は、短い方に合わせて長い方をカットしてください。
RP(ルーツポイント)は、髪を自然に毛流れに沿ってとかした時の、後ろの表面の髪の毛の根元のポイントを指します。
頭の頭頂部(トップポイント)より、約指2本~4本(2㎝~5cm)分後ろにあります。
それでは、ここまでを実際に動画で確認してください。そしてカットしてみてください。
長さ・・・目と眉毛の間(設定は自由です)
奥行き(BP)・・・TPとフェイスラインの2分の1。
横幅・・・目尻とフェイスラインがクロスするところをTMPとしてた幅。
方向・・・顔の正面
角度・・・軽くしたい場合は90度。重めにしたい場合は45度。今回は45度。
方向をしっかり意識してカットしましょう。間違えると、前髪がVの字のようになるからです。図のように顔の正面にしっかり引き出してカットしましょう。
図の様に、髪の端ともみ上げをつないで顔まわりを作っても良いです。
左:顔まわりを作っていない。中:顔まわりを作っていない。右:顔まわりを作っている
作らない場合は、顔の印象が縦長に見えます。作ると顔の印象は横長に見えます。また顔まわりがスッキリするので、手入れがしやすくなります。
それでは、ここまでを実際に動画で確認してください。そしてカットしてみてください。
ベースカットが終わったら、最後にセニングを入れましょう。
スライス
RPから放射状スライスで上から下へ向けてすいていきます。約4㎝の束ごとにすいていきます。
ハサミの入れる角度
切り口に平行にハサミを入れます。
ハサミを入れる位置
重めの場合は毛先の3分の1、軽めの場合は毛先の2分の1からすいていきます。
アウトラインの入れ方
カットラインがなじむように入れます。下ろした状態で縦にハサミを入れるとなじみます。
それでは、ここまでを実際に動画で確認してください。そしてカットしてみてください。
仕上がり
この記事で解説してきたことをまとめると、ボブスタイルを作るときは、次の5つのポイントをお客様の要望に合わせて選択していくことで、自由にデザインが可能です。
色んな組み合わせがありますので、ウイッグやお客様で実際にカットして仕上がりを確認してみてください。
また、慣れることでタイムアップも可能となりますので、この切り方で、実践で使い続けてください。
あなたの技術の幅が広がることを応援しています。
1.サイドの長さとラインを決める
長さは3つの中から選択してください。
①耳が隠れる長さ ②耳半分 ③耳が出る長さ
ラインは2つの中から選択してください。
①床平行 ②前下がり
2.フォルムを決める
3つの角度から選択してください。
①45度 ②67.5度 ③90度
3.バックのラインを決める
バックのラインは3つのラインから選択してください。
①床平行 ②後ろ下がり(78.75度、67.5度、45度) ③前下がり
4.バックのアウトラインの長さを決める
2つの長さから選択して下さい。
①長さを残す(約1.5㎝) ②刈り上げる(6㎜以下)
5.前髪の長さを決める
要望に合わせて、長さを聞いて設定してください。
スピードカットの講座は6つのコンテンツから出来ています。
この6つをマスターすることで、速く切れるだけでなく質の高い技術をお客様に提供することが可能です。
3つのフォルムでデザインを自由に決める!速切りショートボブ
速切りショートレイヤーを似合わせる3つの角度
耳だしベリーショートの指で決める3つの似合せ
2つの切り方でわかる!頭頂部の薄いメンズの切り方
バリカンを簡単に使う!ベリーショートの作り方
色々なパターンの組み合わせの紹介
この記事は、6つの中のコンテンツ①になります。その他のコンテンツはスピードカットオンライン講座にてご利用ください。
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