ショートボブにしたいけど迷っているお客様に出会った事ありませんか?
ショートボブというスタイルは幅が広いのでしっかりと成りたい自分を描かいていないとお客様は考えがまとまらずオーダーもしにくいです。
そこでさ本記事では、本田翼風のショートボブスタイルを通して、ショートボブの2つのポイントをお伝えします。そのポイントを踏まえて、お客様がなりたいショートボブを提案しましょう。
STEP1「アウトラインをカット」
STEP2「段を入れる」
STEP3「コーナーチェック
ショートボブを作るにあたってフォルムは非常に重要です。スッキリさせたいのか?丸みが欲しいのか?しっかりと要望を聞きましょう。
今回のスタイルは、首回りはスッキリしたいけど可愛いらしいショートボブです。
ボブのウエイトの位置は、RPの位置で決まります。RPは後ろの表面の髪の毛なので、RPから下に段が入りってすっきりします。
RPの位置が高ければスッキリはしますが、段が多く入りボブというよりレイヤースタイルに近づきます。
そのためスタイルの「どこにボリュームを持ってくるのか」を、お客様と相談して、求めているところにボリュームが出るように、ボブのウェイトを決めましょう。
*RP・・・ルーツポイント。毛流れの分岐点のこと。頭頂部から指2〜3本分後ろにあることが多い。日本カットアカデミーが考案したポイント。
ショートボブを作るにあたってアウトラインの形も重要です、その為に抑えておきたいポイントがあります。
アウトラインは下記の5つのポイントの長さを見て設定します。
①BG(バング) 前髪の髪の毛
②SF(サイドフロント) サイドのフロント側の髪の毛。前髪の隣の髪の毛。
③MA(もみ上げ) もみ上げの髪の毛。スタイルによってはMA=SFの場合もある。
④SB(サイドバック) サイドのバック側の髪の毛。EPの髪の毛。
⑤BC(バックセンター) バックセンターの髪の毛。
*EP・・・耳後ろの付け根。
これらの長さを踏まえてアウトラインを作っていきます。
アウトラインの形をスタイルに応じて変化させます。ショートボブの場合は、サイドのアウトラインを「前下がり」「床平行」「前上がり」から目的に応じて選択しましょう。
シャープな印象。顔の印象が縦長に見える。
重たい印象。顔の印象が左右に広がって見える。
キュートな印象。顔の印象が左右に広がって見える。
今回のスタイルは前下がりです。
前髪は流した状態でで目にギリギリかからないようにカットします。
しっかり毛の動きを再現して長さを注意深く見てからカットしましょう。
フォルムとアウトライン、この2つの設定を見極めることが出来ればショートボブの提案の幅が広がります。
お客様の要望をしっかり聞くのは大事ですが要点を押さえて聞き出せれば効率も上がりますし提案もしやすくなります。
短い時間でベースを切るためにもポイントを押さえデザインする訓練をすることをお薦めします。
この記事はRPC理論という技法を元に、今回のレシピを紹介しています。この理論でカットすれば、ベースカットのほとんどが簡単に15分ほど終了します。
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